未だ寝ぼけ眼のままに、
重たく怠い体を持ち上げ、
学校へ向かう。
建物の間から見える空は清々しく晴れやかで緩やか。
しかしこちらといえば、影の中、重たい足取りだ。
この違いとは一体なんなのか。
分からないまま、影の中の時を過ごしている。
いつもの校門へと続く並木道。
この道には迷いはしないが、
足取りにはどうやら迷いがあるようだ。
聞こえてくる音の中の景色になることができず、
どこか景色や光景に見え、色が見えにくい。
これとは、一体なんなのだろうか。
どこかの誰かの今日のカレンダー。

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失われ、しかし消えぬもの
短編小説 アメーバ 失われ、しかし消えぬもの
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