「ねえねえ、パープルのミラーって知ってる??」
どうやら「パープルのミラー」を20歳まで覚えていると、自身に良くないことがあるらしい。
「そんなの嘘だ!」
と強がって返したものの、内心とんでもないものを教えられた、と恐怖したものだ。
ていうか、そんな危ないものをフランクに話すのではない。
はてさて、その後どうなったのか。
ふと20歳目前のところで、パープルのミラーという話を誰かがはじめて、その時の記憶が蘇り、恐怖した。
もう、忘れることはできない。
なんてことをしてくれたのだ…!!!
結局のところ、今もしぶとく生きていますとさ。
さて、あの時の自分が鏡を見ている表情はどんなだったのだろう。
笑っていたかい、何か不安を感じていたかい。
ならば、後ろから背中を叩いてやりたい。
大丈夫だ、と。