体とのバランスがおかしい大きなランドセルを背負い、近くに住む上級生の人たちと班になって一緒に登校。
六年生は交通安全の旗を持って、僕と手をつないで班を引率しながら登校する。
六年生の背丈といったら、見上げるくらい高くて、優しくてしっかりしていた。
同じ小学生とは思えなかった。
おじさんに見えたのを覚えている。
自分は長男だが、近くに兄貴ができたような感じで嬉しかった。
小学六年生の班長にいつもくっついて話をしている小学五年生の男の子。
班の小学生とはちょっと違っていて独特な雰囲気を持った人物だった。
いつも靴を踏んで独特な歩き方だった。
攻撃性を持ち、低学年とはいえど容赦ない人物だった。
この人物というのは、彼が卒業するまでの短い間だったが僕を苦悩させた。
しかし、優しさを見せたこともあった。
守ってくれることがあったのだ。
そんなことがあったから、見方が変わったのだけれど、いつもと変わらず、気まぐれのようなものなのかもしれない。
いや、良い奴でもなければ、悪い奴でもなかったのだ。
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