風鈴の音が涼しい縁側でだらしなく腰掛けて、忙しく首を振ってがなる扇風機をよそ目に、ぶつ切りのすいかを頬張る。
涼し気に心地よく過ごしているのを邪魔するように、がりっと種が歯の間にはさがるから、この野郎って言って、種をぴゅーと庭に吹き飛ばす。
はあ食った~…、って両の手をつき上を見上げると、屋根のシルエットと青い空と動く雲、それを背景とした舞台の上で踊るは、ちらちらと踊る小さな風鈴。
こんなささやかな舞台を見ていられる時間というのは、ささやかな幸せなのかもしれない。
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