当時、いろんな偉人の伝記を読んだ。
そのきっかけは当時の担任の先生だと思う。
今でも名前も姿も憶えている。
とても真面目な人だったと思う。
叱るポイントが子どもながらに気難しさのようなものも悟っていた。
苦手な部分もあったが、何故だか嫌いにはならなかった。
褒めるところは褒める、駄目なところは駄目とはっきりとした方だった。
性格故に息苦しいこともあっただろう、と今の自分から見えて当時の先生の様子が窺える。
あのような人は大事だったと思うのだ。
その先生は教室の書棚に漫画の伝記を毎月入れてくれ、自由に読ませてくれた。
そんなに本を買える機会がなかったが、おかげで伝記を選ぶこともあった。(漫画だったが…)
偉人のように、おっきくなりたい、と小さな体の心の中に小さな灯がついたものだ。