あんなに晴れていた空に暗い雲がかかり、
落雷、嵐を伴う強い雨が打ち付ける天気へと、突然に変わってしまうように、
私たちが生きている環境も突然に大きく変わってしまうこともある。
自然の力とは凄まじく、人類は成す術もなく、それを目の前にただただ立ち尽くすしかない。
人々の強さとは、そんな苦しみや悲しみを乗り越え、また立ち上がることだ。
どうしようもなかった事象に、どのように備え、どのように立ち向かい、どのように生きていくのか。
そのような大きな問いに、持ちうる知恵を用いて、人々は今日まで進化を遂げ現代を生きているのだ。
神戸にある店舗デザイン事務所gio design(ジオデザイン)は唐突に訪れた世の中の環境の変化において、自分たちはこの環境の中で何ができるか、自分たちの持っている知恵を活用しすることができないか、という思いをプロジェクトに変え、活動をはじめた。
このプロジェクト、「TSUMUGI(つむぎ)」のビジュアルデザインをさせていただきました。
ビジュアルデザインにあたって作成したコンセプトを絵本にして描き上げたのが絵本「つむぎ」です。
kindleにてご購入いただけます。
旧版 絵本 tumugi
「今日は大きな節目の時。 というよりは、挑戦してみたいことを思いついた。」
「いろんなアイデアがたくさん頭に浮かんでくる。 家に近くに連れて、挑戦への気持ちが強くなりわくわくしている。」
「そのわくわくが空腹を思い出させた。 早速夕食の準備に取り掛かった。 家で料理するのはどれくらいぶりだろう。 火力が弱い気がするなあ。」
「家で食事するのは久しぶりだ。 作った料理を一口、一口。 口に運ぶたびに、たくさんの思い出が頭に蘇ってくる。」
「美味しい、と喜んでもらえる時間を過ごしてもらえうように。 たくさんの料理を考え、たくさんの料理を作ってきた。」
「たくさんの笑顔とたくさんの物語が生まれた。」
「食事を終える頃、思い出を見終えた。 最後のは昨夜の出来事だ。 食器を洗いながら、さっきのことを考えていた。 いてもたってもいられず…」
「また僕は店に戻ってきた。 営業を終えた空間は静かなものだ。 だけど、賑わいのあった時間の人々の姿が映し出される。 ここからまた笑顔が広がるように。 楽しい時間を過ごしてもらえるように。 挑戦をしていきたい。」
「ここから、また、物語の続きを紡いでいこう。」
今日の店内BGM