ぼく「えっ!?もう解けたのっ!?」
ロボット「はい。これは簡単でした。」
ぼく「君はすごいな。あんな難しい問題をあんなに早く解いちゃうなんてさ。」
ぼく「あ、おもちゃが壊れちゃった…。」
ロボット「貸してください。治し方を知っています。」
ぼく「直せるの??すごい。」
サッカー少年たち「すいませーん!とってもらえませんか??」
ロボット「蹴ってあげないのですか??」
ぼく「はは…。僕、運動が苦手なんだ…。」
ロボット「それでは、わたしが。それっ!」
ロボット「どうですか??」
ぼく「すごい!サッカーも得意だなんてすごいやっ!」
ぼく「それに比べてぼくは…。なんにもできないよ。」
ロボット「そんなことはありませんよ。」
ぼく、ろぼっと「あっ!」
ぼく「犬が川に流されている!?どうしよう!?早く助けなきゃ…。長い棒は…。」
ロボット「わたしにまかせて!」
ぼく「よかったね!」
ロボット「彼が見つけてくれないと、あぶないところでした。」
ぼく「助けてくれてありがとう!やっぱり君はすごいや!」
ロボット「どういたしまして。でも、助けることができたのは、あなたのおかげです。」
ぼく「ぼくの…??おかげ…??」
ロボット「そう、あなたのおかげ。」
ぼく「なんで??僕は何もすることができなかった。」
ロボット「あなたが教えてくれなければ、あの子が家族の元へ帰ることができなかったかもしれない。」
ぼく「そうなのかな。」
ロボット「あなたはもっと自信を持つといい。私は、あなた方からたくさんのことを学んだ。小さな命を守りたいという心。人々や動物、自然を思う優しくあたたかい心。」
ロボット「あなたたちは、私を生み出してくれた。あなたたちが長い時間をかけて学んだことが、私の中には詰まっている。あの星は北極星であること。しっぼの先にある星はポラリスということ。季節によって見える星が違うこと。こんなたくさんの知識を教えてくれたのは、あなたたちなのです。」
ロボット「あなたたちは、素晴らしい。私にはない、素晴らしい力を持っている。だから、あなたにも自信を持って生きて欲しい。あなたたちの力と私たちの力を合わせて、人々にとって、動物にとって、自然にとって…。」
ぼく「現在より、よりよい世界、地球にすることができる!」
ロボット「その通りです。」
ぼく「これからもよろしく!」
ロボット「はい、こちらこそ。」
ロボット「さあ、帰りましょうか。お父さんとお母さんが心配します。」
ぼく「うん、そうだね!」
坊が出版した電子書籍
はじまりは…
この絵本はバンドー神戸青少年科学館の企画展のポスターデザインのご依頼をいただいたときにデザインコンセプトとして描いた絵本。
電子書籍にて公開していたが、サイトにて公開することにしてみた。
バンドー神戸青少年科学館「ロボット創る未来」特別展ポスターデザイン
さてさて、アンドロイドが画面の中でなんとも不思議な感情を抱いてしまう。
感情を表現しているものには、強く不思議な感情を抱く。
それは違和感というよりは、切なさや寂しさや儚さといった感情だ。
人間よりも人間らしい感情を抱き、その感情から吐露される言葉の数々が不思議な感情にさせるのだ。
表情の表し方、言葉のアクセントやイントネーション、動作、それらは確かに人間とは違うのが明らかであるが、何やら心で何かを伝えているのではないか、そう思わせられることがある。
今日の作業用BGM
livetune / Last Night, Good Night