日曜日の15時頃になると、いつも競馬中継をやっていた。
15時くらいまでは、わりと面白い番組がやっていて時間を過ごせたが、
アナウンサーの声が聞こえ出すと、ザッピングしても他に面白い番組はなく、
また外に遊びに出かけた小さな頃の思い出。
ひょんなことから競馬関係のお仕事をしている方とつながり、
訪れることになった。
この年になって、はじめてくる競馬場。
それもビッグイベントの宝塚記念だったそうで、
訪れる人の数もかなり多かった。
それまでは、競馬に対してあまり良い印象を持っていなかったのが正直なところ。
イメージとは違って、綺麗な施設だった。
家族でも訪れ楽しむことができるような設備も整えられていた。
広大なスペース。
せっかくやってきたということで、少しだけ遊んでみることにした。
遊び方もわからないので、周囲にいる人たちに聞きながらやってみた。
自分なりにパドックを見て馬の調子を見てみたり。
馬を見ていると、可愛らしかった。
体の筋肉のたくましさと大きさに驚くのだけど、
自由きままに歩く馬もいれば、冷静に静かにたんたんと歩く馬。
個性が見えて、面白かった。
レース直前。
世紀の一線の行くすえを観戦する人々。
会場からあふれ、一瞬静かに。
ゲートが開かれ、馬がどどどという音を立てながら走っていく。
同時にあちらこちらから大きな観戦があがっていく。
大きなモニターが用意されているのだけれど、最中はそれさえ
見ることができない人の集まりだった。
結果はあっという間だった。
何もわからないままに、レースは終わっていた。
しかも、負けていた。。。
馬たちが走った芝を歩くことができた。
想像していた以上に広く、芝が深かった。
曇っていた空から神々しい光が差し込み、
なにか神聖な場所を歩いているかのような感覚になり、
感動した。
また、機会があったならば、行ってみたいな。