デザインの仕事の中で、
パーツ作りをやっている時に現れた
なんの変哲もない棒人間。
こいつを弄りはじめて、
仕事から脱線していったものだと記憶している。
おそらく、7〜8年前くらいに遊んだやつ。
以前デザイン会社に勤めていたときのことの思い出だが、
中規模くらいのウェブサイトをデザインと構築をするプロジェクトを
共にしていたデザイナーの方が、ウェブページの挿絵を描いていた。
宴会の様子のイラストだったのだが、明るい式典の宴会ではないため、
慎ましやかさや、静けさ、厳かなどの雰囲気が感じられるタッチ感が求められる。
全体像からは、まさしく求められるタッチで描かれているが、
若干様子がおかしい。
ビールの空き瓶が所狭しと、カンバスの中に散りばめられている。
あれは、本当の面白くて、腹を抱えて笑ったのを思い出した。
人の表情には笑みもなく、暗い表情。
服装もトーンが暗く、姿勢なども非常に正しい。
そんな感じなのに、この空き瓶の数はなんだ、と。
デザインをしている時に、入り込むことがしばしば
ありますから、飲み込まれまいとする抗いや、
間接的な送り出しの表現、仕事の楽しみ方。
そんなものを感じた、という思い出。