bow's Design(ボウズデザイン)

おばけなんてこわくない

絵本:おばけなんてこわくない 文:中川ひろたか 絵:村上康成

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8月に入りました。
より暑くなってきましたね。
この暑さを吹き飛ばしてくれる、
肝を強く刺激し、ぞくぞくさせてくれる
そんなお化けにまつわるお話が合う良い季節。

と、いきたいところですが、それはまたの機会にするとしましょう。
「おばけなんてこわくない」
ちょっと、かわいいタイトルの絵本。

驚かす、というのは好きです。
いろんな驚きがあるなかでも、
ひっそりと隠れわっとびっくりさせるのは、
愉快で楽しくて仕方ない。

驚かされた側の人は、不愉快で仕方がないと
思うのですが。。。^^;
お化け屋敷のお化けに変装したならば、
入ってきた人の悲鳴をあげるために、
いろんな驚かせ方を企てるでしょう。
きっと、天職であろう。

小さな頃、妹を驚かせるために部屋の一室を
お化け屋敷に仕立てあげ、お化けになり、ニタニタしていたのを
思い出します。
結局、入り口の前で妹がただならぬ雰囲気に恐怖し、
入ることが実現できず、失敗に終わったのです。

まあ、いたずら心というのは、大人になった今でも、
残っているもので、ふとしたときに思い出し、角に隠れて、
普段無表情の顔は、目を見開き、具体的に説明しがたい
なんともいえな顔をのぞかせ、突然登場し、相手が驚く姿を
愉快にひとり腹を抱えているわけです。

積年の恨み、というのは怖いもので、
思いもよらぬときに化けて出てくるものです。
いままで見てきた姿を、僕が同じ姿をし、
そのお化けを見上げているわけです。
その顔と様子はなんとも愉快そうで、だんだんと
同じ視線あたりになって、腹を抱えて僕を見ているわけです。
因果応報。
昔話のようなお話ですが、その愉快に腹を抱えて笑っている姿を見て、
こちらもおかしくなってくるわけです。
そんなお話。

お化けなんてないさ、という童謡の歌詞を改めて
読んでみると面白いですね。

おばけなんてこわくない 文:中川ひろたか 絵:村上康成

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