暑い。
今日もバタバタと歩き倒して、汗だくだった。
向かう先は違うけれど、毎日同じ景色をみているな。
近道も知っているし、遠回りも知っている。
必ず、寄りたいお店もある。
必ずここで一服したい、という居心地の良いお店もできた。
時間は、同じ景色を彩る。
街を歩く人々の賑わいの声。
足音。
物音。
広告の音。
ユニゾンするタイミングがあるが、それぞれ指揮者は別のところにあって、リズムも音程もバラバラだ。
だから、合唱として聞くと現代音楽と言っていいのか、僕には理解できない、というか、雑音にしか聞こえない。
近くで聞いてみると心地よい音色を奏でていることもある。
そこから遠ざかって、音色と音色の間を通るとき、雑音になる。
影が斜めっている。
人々や建物の背が高い。
前に目をやると、防護柵の影が。
ピアノの鍵盤のようになっていて、その上を歩くことにした。
心情。
多分、僕の心境を表した音がなったような気がした。
見ている時刻は同じ。
ただ、生きるスピードは人それぞれ違うのだな。